パレートの法則は、80対20の法則とも呼ばれており、全体の20%のものから結果の80%が作られるという考え方です。この法則は、ビジネスのいろいろな場面で活用されています。

そこで今回は、この法則を活用したマーケティング施策について解説します。限られたリソースを最大限に活かし、成果を効率的に伸ばすことが可能です。本記事では、UTAGEの機能を使ってパレートの法則を実践に落とし込み、ビジネス拡大につなげる方法を解説します。

パレートの法則とは

パレートの法則とは、「成果の8割が、全体の2割のものから生み出されている」という法則です。「80:20の法則」とも呼ばれており、ビジネスでは、以下のように当てはめられています。

  • 全体の2割のお客様が、売上の8割を生み出している
  • 全体の2割の商品が、売上の8割を占めている
  • 全体の2割のマーケティング施策が、売上の8割を生み出している

パレートの法則をビジネスに当てはめ、重要な2割に注力することで売上を伸ばすという考え方があります。

ロングテールの法則との違い

ロングテールの法則とは、売れ筋商品ではない多数の商品が少しずつ売れることで、全体の売上に大きな影響を与えるという法則です。ECサイトの売上には、ロングテールの法則が当てはまるといわれています。

ロングテール

ECサイトでは、膨大な数のニッチ商品が販売されており、どれも少しずつ売れています。一つひとつの売上は少ないですが、膨大な数のニッチ商品の売上が、売上全体の大半を占めており、それをグラフにすると恐竜の長いしっぽのようであることから、ロングテールの法則と名付けられました。

2:6:2の法則との違い

2:6:2の法則は、会社などの集団では「上位2割が優秀な層で、6割が普通の層で、下位2割はほとんど貢献しない層」という割合になるという法則です。

これは、マーケティングにも当てはめられることがあり、お客様のうちの2割が高額購入者、6割が普通の購入者、2割はほとんど購入しないといわれています。

パレートの法則やその他の法則を上手に扱うために

今回は、パレートの法則とロングテールの法則、2:6:2の法則を解説していますが、ビジネスを複数の視点から見てみると、いろいろな法則に当てはまることが見えてくるでしょう。

これらのパターンを多く知っていれば、自分のビジネスの現状把握と戦略策定がしやすくなります。

パレートの法則を活用したマーケティング施策

ここからは、パレートの法則を使ったマーケティングの考え方を具体的に紹介します。

全体の2割のお客様が、売上の8割を作り出している場合

この法則が成り立っている場合に、上位2割のお客様だけを見てマーケティング施策を行うのも一つの方法です。これは、マーケティングにかかる費用とリソースには限りがあるため、上位2割のお客様に集中した方が、売上に対する貢献度が高くなるという考え方です。

また、上位2割のお客様が「商品をどのように気に入って購入したのか」「商品に何を求めていたのか」を調べることにより、残り8割に対するアプローチ方法を見つけるというマーケティングを行うのも有効です。

全体の2割の商品が、売上全体の8割を占めている場合

商品全体の中で、特に売れている商品があり、それらが売上の大半を占めているということはよく起こります。これが成り立つ場合、売れ筋商品のプロモーションを強化したり、アップセル・クロスセルを取り入れたりすることで、全体の2割の商品の売れ行きをさらに伸ばすという施策がよく行われます。

即効性のあるマーケティング施策です。

UTAGEを使ったマーケティング施策

パレートの法則をUTAGEにどのように落とし込むか、その方法を紹介します。

売上に大きく貢献しているお客様限定で新商品の早期割引を提案する

売上の大部分を作り出している上位2割のお客様限定で、新商品のプロモーションを行います。たとえば、早期割引プランを用意し、購入を促す方法があります。

UTAGEで早期割引の設定をする場合は、以下の手順で行います。

UTAGEで早期割引を設定する方法
  1. 早期割引商品を登録します。商品詳細管理で、早期割引の金額を入力し、販売期間を設定します。
  2. 作成した商品の「︙」>「コピー」をクリックします。
  3. コピーされた商品をクリックします。
  4. 通常料金の金額を入力し、販売期間を設定します。
  5. 商品ラインナップが正しく作られていることを確認します。
  6. 決済フォームの「連携商品」で、該当の商品を選択します。

このように登録しておくと、早期割引期間が過ぎたら自動的に通常料金に戻ります。

UTAGEで早期割引の設定

早期割引料金

UTAGEで早期割引の設定

通常料金(早期割引期間が過ぎたら自動的に切り替わる)

人気商品の上位版を販売する

売上の大部分を作り出している人気商品があれば、その上位版を販売します。たとえば英会話基礎講座というコンテンツを販売しているとすると、「ビジネス英語講座」という商品を作成し、「基礎講座」からのアップグレードを提案します。

その場合は、会員サイト内に「ビジネス英語講座」のレッスンを追加し、お客様に案内します。

会員サイトについては、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

UTAGEの会員サイトとは?作り方や基本機能、メリットを解説【UTAGEマニュアル】

人気商品のお試し版を用意する

商品の良さが伝わりにくいときは、無料で商品の一部を体験できる「お試し版」を用意するという方法があります。無料体験で商品の良さをお客様に知ってもらい、購入につなげます。

この場合も、UTAGEの会員サイトに商品を登録するという方法がおすすめです。

まとめ

この記事では、パレートの法則と、それを活用したマーケティングについて解説しました。

  • パレートの法則とは
  • パレートの法則を活用したマーケティング施策
  • UTAGEを使ったマーケティング施策

パレートの法則は、売上の大部分を生み出す重要な要素を特定し、その拡充に注力するというビジネスの考え方です

UTAGEを活用すれば、重要な顧客や商品を特定し、効果的なマーケティング施策を実行できます。ぜひ自社の戦略に生かしてみてください。

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