「LP(ランディングページ)を作ったのに、メルマガ登録が増えない」
「メルマガからのアクセスが少ない気がする」
と感じたことはありませんか。
こうした課題を解決するためには、サイト訪問者の動きをデータで把握し、改善策を考えることが重要です。そのために役立つのがアクセス解析です。
この記事では、アクセス解析の基本や目的、具体的な活用方法について解説します。
Contents
アクセス解析とは

アクセス解析とは、Webサイトを訪れた人の行動を分析することを指します。「どんな人が」「どこから来て」「どういう行動をしたのか」というデータを集め、分析します。
LP(ランディングページ)の場合は、たとえば以下のようなデータを取得します。
- 訪問者数(何人がサイトにアクセスしたか)
- 流入経路(その人たちがどこから来たのか)
- コンバージョン数(そのうち何人が申し込みや購入をしたのか)
アクセス解析の目的

アクセス解析の目的は、現状を正しく把握して問題を見つけ、それを解決するために何をするかを決めることです。
アクセス解析を行うと、LPの現状を正しく把握できます。現状が分かれば、目標と現状にどの程度のギャップがあるのか、そのギャップを埋めるためには何をすべきかが見えてきます。
課題を見つけて改善を繰り返すことで、最終的な目的であるコンバージョン数を増やしていくのが目的です。
アクセス解析を活用した改善方法
続いて、アクセス解析を活用した具体的な改善の流れを見ていきましょう。いろいろな手法がありますが、ここでは、PDCAサイクルというフレームワークを使った方法を紹介します。PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字からつけられており、
- Plan:目標を達成するための計画を立てる
- Do:計画を実行する
- Check:結果を分析し、評価する
- Action:改善策を立てる
を繰り返して改善するフレームワークです。

ここでは、LPのアクセス解析を例に挙げて、どのようなことを行うのかを詳しく紹介します。
Plan:目標を達成するための計画を立てる

まずは、アクセス解析のデータをもとに現状を把握し、どこに問題があるのかを特定します。そのうえで、目標達成に向けた改善ポイント(課題)の仮説を立て、施策を計画します。具体的には、次のようなことを行います。
<ポイント>
- 解析データから目標と現状のギャップを把握する
- ギャップの原因を検討し、改善ポイント(課題)の仮説を立てる
- 課題に対する具体的な改善施策を決める
Do:計画を実行する

計画した改善施策を実際に実行します。
<ポイント>
- 計画の通りに遂行する
- 効率的に評価するために、ABテストを行う方法もある
Check:結果を分析し、評価する

実行した結果を確認し、何がどう変化したか、実行した施策が目標達成につながっているかを評価します。
<ポイント>
- 施策前後のアクセス数、コンバージョン、売上の変化を比較する
- LPごと、流入経路ごとに成果を分析し、どの施策が効果的だったかを判断する
- 予想と異なる結果になった場合、要因を分析する
Action:改善策を立てる

今回の実行内容の評価をもとに、さらなる改善策を検討します。成果が出ている施策は継続し、効果がなかった施策については新たな仮説を立てます。
<ポイント>
- 成果の高い施策を継続し、さらに強化する
- 効果がなかった施策の課題を特定し、別の方法を試す
- PDCAを繰り返し、継続的に改善を進める
このように、アクセス解析を活用しながらPDCAを回すことで、LPからの申し込みや売上などを増やしていきます。
LPのアクセス解析で特に重要な指標

ここからは、LPのアクセス解析で特に確認すべき指標を紹介していきます。
LPの改善に必要な主要指標
LPからの申し込みや売上がなかなか増えない場合、改善に役立つ指標を確認することで、どこに問題があるのかを具体的に把握できます。LPの改善につなげるために役立つ指標を紹介します。
アクセス数
LPにどれだけの人が訪れているかを示す指標です。同じ人が複数回訪れることもあるため、全体のアクセス数とユニークユーザー数が分かるのがベストです。ユニークユーザー数とは、訪問者の純粋な人数のことを指し、同じ人が同じスマホやPCでアクセスした場合には、何回訪れた場合でも「1」とカウントされます。
アクセス数は、流入経路ごとに分析するのが理想です。流入経路とは、LPを見た人がどこから来たのかを指すもので、たとえばメルマガやSNS、YouTubeなどがあります。どこから何人が流入したのかが分かると、どの施策が有効なのかが見えてきます。
コンバージョン数(CV数)・コンバージョン率(CVR)
LPには、メルマガ登録や商品購入などの最終目的があります。その成果は、必ずチェックすべき指標です。
コンバージョン数とは、メルマガ登録であれば登録数、商品購入であれば購入者数のことを指します。コンバージョン率とは、訪れた人のうち何%がコンバージョンしたかという割合を表します。
売上金額
商品購入ページでは、実際にいくらの売上になったのかもレポートとして表示できるとさらに便利です。流入経路ごとの数字が分かれば、どの集客施策が効果的なのかを分析できます。
たとえば、LPの訪問者が多いにもかかわらず購入にはつながっていない場合、LPの構成や内容を見直す必要があるかもしれません。このように、売上データを活用することで、費用対効果の高い集客戦略を立てることができます。
主要指標の具体的な分析例
ここからは、主要指標分析の具体的な例を、マーケティングツール UTAGEの分析画面を使って見ていきます。
UTAGEとは、集客や販売の流れを自動化し、マーケティングを効率化するためのツールです。LP制作やメルマガ・LINE配信、動画配信など、マーケティングに必要な機能が揃っています。
UTAGEについては、以下の記事で詳しく解説しています。
UTAGEでは、ファネル単位で各LPのアクセス数やコンバージョン、売上金額を確認できるようになっています。ファネルとは、集客からコンバージョンまでの一連の流れのことをいいます。
ファネルについては、以下のページで詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
以下のファネルは、UTAGEのテンプレートを活用したもので、次のような構成になっています。
- オプトインLP(メルマガ登録)
- サンクスページ(LINE登録)
- 登録者へのプレゼント動画①
- 登録者へのプレゼント動画②
- 登録者へのプレゼント動画③
- セミナー申込

UTAGEのファネル
このファネルの解析データは、以下のように表示されています。

UTAGEのデータ分析画面
ファネル全体のデータをまとめて見ることができるので、
- オプトインLPに流入した人のうち、何人がメルマガ登録をしたか
- そのうち何人がプレゼント動画を視聴したか
- そのうち何人がセミナーに申し込んだか
といった具合に、オプトインLPに流入した人の動きを把握できます。このデータを見れば、どこで人が離脱するのかが一目瞭然なので、改善すべきポイントも見えてきます。
また、登録経路ごとにデータを確認できるので、比較すればどの施策が有効なのかが分かるのもメリットです。

UTAGEのデータ分析画面:登録経路ごとに確認できる
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メルマガのアクセス解析で特に重要な指標

続いて、メルマガのアクセス解析で特に確認すべき指標と、UTAGEでの具体的な確認方法を紹介します。メルマガを送ってもなかなか反応がない場合、改善に役立つ指標を確認することで、どこに問題があるのかを具体的に把握できます。

UTAGEのメルマガ・LINE データ分析画面
開封数・開封率
配信したメルマガのうち、何通が開封されたのかを示す指標です。目標開封数(率)に対して、現状がどれくらいなのかをチェックします。
メルマガの開封率が低い場合は、たとえば以下のような原因が考えられるかもしれません。
- 読者がメルマガに興味を持っていない
- メルマガの件名が魅力的でない
このように、問題が発生している原因についての仮説を立て、具体的な改善策を立てていきます。
クリック数・クリック率
メルマガに書かれているURLを、何人がクリックしたのかを示す指標です。目標のクリック数(率)に対して、現状がどれくらいなのかをチェックします。
クリック率が低い場合は、たとえば以下のような原因が考えられるかもしれません。
- URLまでたどり着く前に離脱している
- メルマガの内容が魅力的でない
このように、問題が発生している原因についての仮説を立て、具体的な改善策を立てていきます。
まとめ
この記事では、アクセス解析と、LPやメルマガの改善について紹介しました。
- アクセス解析とは
- アクセス解析の目的
- アクセス解析を活用した改善方法
- LPのアクセス解析で特に重要な指標
- メルマガのアクセス解析で特に重要な指標
LPやメルマガのコンバージョンを高めることは、売上増加はもちろん、お客様の満足度向上にもつながります。より良い情報を提供し、価値のある体験を届けるためにも、アクセス解析を活用して改善を進めていきましょう。
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